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(まとめ)「弁護士が勝つために考えていること」木山泰嗣

「弁護士が勝つために考えていること」木山泰嗣

 

https://www.amazon.co.jp/弁護士が勝つために考えていること-星海社新書-木山-泰嗣/dp/4061385542

 

 

1 内容まとめ

  • 民事訴訟はゲームだから、腕のいい弁護士に任せるのが一番。ここでの腕の良さとは、裁判官の心理を読み取ることができる力、当事者などの関係者にインタビューして的確に情報を引き出すことができる力、相手の弁護士との心理戦に勝ち抜く戦略を立てられる力、臨機応変に対応できる力、最後まで訴訟活動をやり向く今季や闘争心が重要な要素である。
  • 証拠も含め、書面でほぼ全てが決まる民事訴訟では、どんな書類を裁判所に出すかをみれば、相手の弁護士の力量は大体分かります。
  • 優秀な弁護士ほど、相手の立場に立った時の想像力をうまく働かすことができるのです。
  • 証拠は出すタイミングも重要。手持ちの証拠をすぐに見せることは得策とは言えない場合もある。焦らすことによって、相手から不利な証言を引き出せうことができる場合があるからである。しかし、あまりに遅くに出すと、相手方に主張を固められて、取り返しのつかない事態になる場合もあるので注意。
  • 裁判にはストーリーが必要である。いかにわかりやすく裁判官にストーリーを伝えられるか、という物語力が重要になる。訴訟に強い弁護士の特徴は弁がたつことではありません。文章力がすごいのです。腕のいい弁護士が担当した記録を読むと、自分が関わった事件ではない複雑な訴訟であったとしても、なぜだか不思議と頭に情報が入ってきます。事実もよくわかるし、争点も明確です。
  • 難しい訴訟の内容を、書店で平積みされているようなわかり易いビジネス書のレベルまで書き尽くし、加えて説得力のある証拠や資料、統計情報などを書きたすことが大事。これができる弁護士は卓越した技術を持っていると言える
  • 守りの訴訟活動と攻めの訴訟活動。多くの弁護士は、不利な内容を含む証拠は考えた末、提出しないという選択をすることが多い。ただし、証拠というものはわずかながらに不利となるような内容を含んでいることが多い。
  • 税務訴訟はチームで行うことが多い。合議の過程の中で、仲間に指摘されたことは相手から指摘されること。これを乗り越える理論を事前に構築しておくことで、万全の準備ができる。

 

2 感想

 さくさく読める。内容は、前半部分は参考になる。後半部分は「へー」って感じで流し読み。

 弁護士が勝つために考えていることは、事案ごとに異なるのだろう。ここで述べられているのは、訴訟の基礎基本だと思う。

 

暇つぶしになる一冊。